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26歳既卒短期職歴有りの私が経験した公務員試験勉強、面接対策をご紹介します。職歴があっても合格はできる!

【実】公務員になったら全てが上手くいくと勘違いしている貴方へ

実は悲惨な公務員 (光文社新書)

実は悲惨な公務員 (光文社新書)

 

既卒で職歴もある。新卒に比べて年齢は高い。さらに浪人もしている。。。空白の職歴がある状態でさてどうするか。そして公務員試験なら筆記試験さえ受かればなんとかなるんじゃないかと思っている人もいるかもしれません。公務員試験は年齢制限がありますが、その条件さえ満たせば誰でも受験可能です。また、学歴なんかも関係がありません(私は嘘だと思ってますが)。今の苦しい状態から抜け出して公務員になれればものすごくハッピーになれるとすがる気持ちも分からないわけではありません。

 

公務員試験予備校や公務員試験対策本には良い面ばかり書いています。こんなに面白くてダイナミックな仕事が出来る、やりがいがある、安定している等々、笑顔の写真と共に煌びやかに掲載されています。たくさん煽って受講生を増やしたい、本の売り上げを上げたいという気持ちがストレートに出ていると今では感じます。

 

では現状はどうなんでしょうか。私の経験上の話をしますと、民間企業と全く変わらないと思います。公務の方が仕事のやり方や手続きが異常に煩雑なことくらいでしょうか。私自身民間企業での就業経験がありますので、率直な体感を話すとこんな感じになります。民間企業との違いを色々と考えてみたのですが、その明確な違いが全く思い浮かびません。

 

というわけで、違いを考える基準として「給料」「仕事量」という2つの観点から比較してみたいと思います。まずは「給料」。公務員の給料は法律に則って支払われます。すべてが厳密に決められたルールに基づいて正確に支払われることになります。その中には評価なんて物差しは存在しません。全員が平等に同じ基準で給料を受け取ります。

 

それに対し民間企業では「評価」という軸を給料に反映させることをある意味当然のように行っています。評価期間の個人業績が良ければその分が給料に幾分か反映されます。その幅が大きいか小さいかの違いはありますが、全く評価が反映されないなんてことは無いでしょう(個人的見解)。

 

公務員受験生のみなさんにアドバイスしたいのは、こういう給料体系の違いがあることを認識し、どちらの方が自分のやる気を高めることが出来るかを判断し、就職先を決めるのも重要だということです。いくら仕事を頑張っても給料は上がらず、全く仕事をしていないような管理職が自分たちよりも遙かに高い給料を貰っている事実に疑問を感じる人は公務員には向いていません。

 

次に「仕事量」について。これは比較できません。私自身民間企業で土日休み無く働きまくった経験もあります。また公務でも残業時間が100時間を超えることはそこそこありました。職員を減らし、採用を抑制した結果、職員一人当たりの仕事量は増えているのかなとすら思います。

 

そのため「公務員=楽」と思っている人は即刻受験を止めた方が良いと思います。そんな志望動機なら「楽」になることは無く「落」ちてしまいます。運良く合格しても長くは続かないと思いますね。決して楽な仕事ではありませんので。

 

でもまぁ、結構良い部分もあります。全ての仕事が国益、地方の発展につながります。人事だろうが税務だろうがどんな仕事でも全てが社会貢献につながります。そういう部分にやりがいを見出せる人はおそらくベストな職場なのかなって感じます。今一度じっくりと考えて受験に足る仕事なのかどうかを判断してみてください。そして納得した上で勉強を始めた方が実りある受験生活を送ることが出来ると思いますよ!

 

公務員になるための完全ガイド―巻末資料 主な国家機関と地方自治体の問い合わせ先一覧 (セレクトBOOKS)

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