【筆・独】憲法択一と憲法論文の効果的な勉強方法について
公務員試験 新スーパー過去問ゼミ3 憲法 (公務員試験新スーパー過去問ゼミ3)
- 作者: 資格試験研究会
- 出版社/メーカー: 実務教育出版
- 発売日: 2011/08/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 3人 クリック: 4回
- この商品を含むブログを見る
おそらく、公務員試験を勉強するにあたり一番初めに手をつける専門科目は「憲法」じゃないでしょうか。一番とっつきやすく、条文数も100弱。暗記しやすく、他の法律を勉強するために必要なスキルも自然と身に付くそんな教科。ほぼすべての試験で出題されますし、難易度もそこそこなので最も初めに取り組む専門科目なのでしょう。
今回はそんな憲法をどのようにして勉強したのか。憲法論文はどうやって克服したのか。そんな方法論を書いてみました。
<使用問題集>
スーパー過去問ゼミ (実務教育出版)
出たDATE (東京アカデミー)
独学で乗り切るためにまず始めにやるべきことは、スーパー過去問ゼミを1章から順にやっていくことです。スー過去は、基本問題の後にその章で扱われているテーマをある程度凝縮したような内容の解説があり、その後ろに過去問がずらっと並べられているという構成なので初学者でも学びやすいと思います。
初日は1章。翌日は、1章の復習と次の章。3日目は、1章の復習で不安に感じる部分と2章の復習、3章。この繰り返しを毎日やってました。もし、章ごとにするのが苦痛なのであれば、毎日5問と問題数を決めて勉強するのもお勧めです。私の場合、憲法をある程度全体的に理解した後は「1日10問」とやる問題数を決めていました。ちなみに、「専門科目は1日10問以上。教養科目は1日5問以上」。これが最低限のノルマとして順守していましたね。
また、憲法という法律科目は大きく2つに分かれます。「人権」 と 「統治」。人権というのは、我々に直接関わってくる法律。職業とか住居とか生きることについての条文です。統治というのは、国会内でのお約束。解散とか常会臨時国会~・・・我々に直接は関係しないけど、公務員になったら多少必要になってくる知識を学びます。結構面白くない箇所だと思いますね。
とまぁ難しそうに書いてますが、憲法というのは建前の羅列みたいなものです。生存権とか9条とかいろいろ。。。たった2,3行の文章をあーでもないこーでもないと偉い人が考えに考え抜いて、解釈ができるわけです。偉い方々によって考えが違うんですね。自民党と共産党の9条の考え方も違ってるみたいです。
このことについて色々と話したいことはありますが大切なことは、公務員試験レベルではそんな難しいことよりも問題集に載っていることを素直に暗記するだけで7割以上得点できます。残りの3割は、判例の穴埋めみたいな若干難しい問題や新傾向、マイナー論点とかですが、こういう問題は皆さん解けません。だからこそ、7割以上のみんな得点できる問題は確実に得点することが重要です。こういうことを考えつつ勉強してください。
次に、論文ですが、これは参考書などに載ってる解答例の憲法論文を要約した構成ノートの作成から始めました。具体的に言うと「表現の自由 (21)」 であれば、
1.意義
①自己実現
②自己統治
2.保障の対象
→あらゆるもの
3.公共の福祉による制約
①比較衡量
③LRAの基準
こんな感じで小さなメモ帳にまとめます。結構手間ですがこれを作り電車の中や寝る前に必ず見るようにして目次を徹底的に頭に詰め込みました。論文全体を暗記することは不可能です。しかし目次だけでも覚えておけば穴だらけかもしれませんが再現することは可能です。専門論文試験なんて完ぺきに出来る人はかなり少ないです。だからこそ、出題内容を論じる大まかな構成だけでも書けているだけで評価はされると思います。
会計学などの論文に関しても同様です。しかしここで注意して欲しいのは、参考書に書かれている論点の構成を使ってはダメだってことです。自分で構成を作ってこそ本番で発揮できます。会計学も政治学論文も、解答例を読み、目次を作り、それをメモして暗記するようにしてください。
おそらく国税専門官や裁判所事務官が本命の人は専門論文をかなり不安視していると思います。私もそうでした。でも、実際に受験してみた感想はかなり楽なものでした。全く知らない問題が出ても、択一の勉強がしっかりとできていれば目次を作ることも難しくはありません。だからこそ、択一の勉強はしっかりとこなしておいてください。その上で目次を作る訓練をすれば大丈夫です。
というわけで、憲法と憲法論文の勉強方法でした。
- 作者: 公務員試験研究会
- 出版社/メーカー: 早稲田経営出版
- 発売日: 2012/12/20
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る