【筆】1月、2月、3月の公務員試験勉強法
地方上級・国家一般職[大卒]・市役所上・中級 論文試験 頻出テーマのまとめ方 2020年度
- 作者: 吉岡友治
- 出版社/メーカー: 実務教育出版
- 発売日: 2019/03/06
- メディア: 単行本
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今年も早いものでもう12月の中旬。あと約2週間で今年が終わります。でもまだまだ年末にかけてイベントなど楽しいことは目白押し。思う存分楽しんで悔いの残らない2018年にしてください。
そんな中、「そろそろ勉強しないとヤバイ!」「やっぱり公務員目指そう」「学業や仕事もひと段落したし、1月から勉強スタートするか」とお考えの方も多いのではないかと思っています。大丈夫です。まだ十分間に合います。ただ、今年の7月や8月から勉強をスタートさせている人たちに比べてかなり勉強量や暗記量は少ないはずなので、量を効率的にこなすことが最も大きな課題となります。
では本題。1月、2月、3月をどう過ごすか。その具体的な方法を書いていきたいと思います。
1月
教養科目は世界史や地理、生物、思想といった暗記すれば何とかなる科目を重点的にこなしてください。また、世界史は最も早く手を付けてください。なぜなら、あとあと専門科目で政治学や経営学を勉強しますが、その際にかなり役立つ知識がたくさん入っています。世界史を中心に人文科学、自然科学、社会科学の暗記科目をまずは攻めましょう。
数的推理系は1月から試験日の前日まで毎日最低10問は解き続けてください。畑中敦子の数的推理を信じてとにかく毎日10問以上。やればやるほど得点化する、というよりもやらないと点数にもなりません。
専門科目は憲法と経済学はマスト。民法と行政法は可能であれば手を出してください。割合的には憲法と経済学を8、他は2くらいで結構です。ここで法律系科目の基本である憲法を徹底して学び、得点源の経済学を1か月で半分以上やってください。経済学はミクロとマクロがありますが、どちらか一つは1か月で全範囲を一通りこなせれば十分かと思います。理解することよりも、まずは全範囲をざっとこなしてください。
そして社会系専門科目を1つピックアップしスーパー過去問ゼミを解き始めてください。社会学、政治学、経営学といった科目ですが、好みで選んでもいいと思います。個人的には経営学がこの中では簡単かと思っています。社会学や政治学は年によって難易度のばらつきが激しいみたいなので、比較的安定している経営学をまず勉強するってのはもしかしたらよい選択なのかもしれません。
論文はまだ手を付けなくてもいいと思います。ぶっちゃけ4月からでも間に合います。時事は「速効の時事」が発売されてからで十分です。
面接対策は気合を入れて1月からやりましょう。自己PRと志望動機。なんで公務員になりたいか。これくらいは考えておいてください。あわよくば文章化できれば最高です。これが出来ているだけで精神的にかなりリラックスできるので、ぜひ1月から取り組んでくださいね。
2月
1月に手を付けた教養科目の総復習。それ以上を多分無理だと思いますので、1月にインプットした知識を定着させてください。定着方法は過去問を繰り返し解くこと。私はウォーク問っていうLECが出してる問題集を7周くらいやりこみました。3か月以上かかりますが。。。
専門科目は進捗具合によって戦略を変えていく必要があります。憲法は余裕。ほぼ全部こなせた、という方はすぐに民法と行政法に移ってください。私の経験で恐縮ですが、民法は勉強した量が得点化したように感じています。行政法はある一定量勉強するといきなり行政法が分かり始めます。ある一定量までの勉強ははっきり言って苦痛です。わけがわからない法律文を四苦八苦しつつ読む必要がありますが、いつの間にか分かり始め、得点源になっているというのが行政法って科目です。あきらめずに取り組んでください。
経済学はミクロを1月にやったのであれば2月はマクロ。その逆もしかり。使う記号やグラフが変わるだけです。そんなにびっくりするような難しいものでもありません。2月は1月にやった経済学の復習(問題集の演習)と新しい分野のインプットを徹底すれば大丈夫かと思います。
そして社会系専門科目。2つ目突入しましょう。私は社会学、政治学、経営学全部やりましたが、時間と自分のキャパ次第で勉強料はコントロールしてください。勉強方法は問題集を解きまくること、そして科目内に出てくる人の名前と本の名前、理論の名前等々をリンクさせて暗記する、これだけで選択肢をいくつか消すことができます。要はこの科目の問題構成って、人の名前と理論をバラバラにして5択にしてるようなものです。5つの選択肢のうち1つだけ人の名前と理論が一致しているものがある、というパターンが多いのでまずは暗記してください。
3月
そろそろ速効の時事が発売される頃です。買って最低10周やりこんでください。また、財政学のスーパー過去問ゼミもこの時期に発売されますので、出たらすぐに買って解きまくってください。財政学は経済学の基本ができていれば余裕です。計算問題は経済学に毛が生えた程度。計算問題以外の部分は暗記で大丈夫。
教養科目は人文科学、自然科学、社会科学の暗記系を総復習。また、この時期の勉強の進捗次第で捨てる科目もはっきりさせましょう。音楽や芸術といった暗記系科目を捨てるか、化学や物理、数学といった科目を捨てるか。早めに決めて、決めたら一切その後は手を出さないようにするのが無難。
専門科目は少なくとも8科目は手を出しておきたいところ。憲法、民法1、民法2、マクロ、ミクロ、財政学、経営学、政治学、社会学、英語・・・ただ、本番で問題を選ぶ際に全く解けない科目がある場合もあります。だから、リスクヘッジするためにも10科目は用意しておきたいところ。そのために政治学、社会学、経営学は全部やった方がイイと思っています。被る箇所もあるしおすし。
そして教養・専門論文をそろそろはじめてください。教養論文は実務教育出版の2020年版「地方上級・国家一般職[大卒]・市役所上・中級論文試験 頻出テーマのまとめ方]」がいいと思います。これを隙間時間に読み込む。また、各項目ごとに段落をつけ分解し構成をメモします。人権、教育、環境問題等々テーマが分かれていますので、1つずつ構成だけでもメモをしそれを暗記すれば本番でぶれない論文を書くことができると思います。
専門論文も同じ。ちなみに私は裁判所事務官用に憲法論文、国税専門官用に会計学論文を勉強しました。対策方法も上記のように模範解答例を読み、段落を付け、見出しを書いて暗記。全文なんて暗記できるわけがありませんので、段落の主題だけでも覚えてください。そうすると、細部はてきとうでもなんとなく文章を膨らませることができそうですよね。ちなみに東京都庁や特別区の専門論文で経営学論文や政治学論文なども出題されますが、全部構成の暗記で乗り越えることができると私は思っています。
ざっと薄く広く書いてきましたが、多分思うように勉強は進まないでしょう。私もそうでした。スケジュール通り勉強しても全く意味不明だったり暗記できていなかったりすることなんて多々ありました。でも、とにかく必要な範囲をまずは全部こなすことが大切です。1回やれば2回目のハードルも少しは下がります。3回目なんてもっと簡単に解くことができるようになります。4回目は内容を理解できているかもしれません。
1月からでは遅い、という意見もありますがそんなことは無いと私は思っています。国家公務員系を目指すなら試験まで5か月と2週間。始めから10時間は難しいと思うけど少なくとも2月以降は毎日10時間以上勉強し合格を勝ち取ってください!
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