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26歳既卒短期職歴有りの私が経験した公務員試験勉強、面接対策をご紹介します。職歴があっても合格はできる!

【面】面接にて質問した際、こんな回答が返ってきたら要注意

面接って公務員試験でも新卒・転職活動でも必ず行われます。そして中身は相手側(企業等)からの質問に答えるという形で進んでいきます。そんな面接の最後には「何か質問はありますか?」と聞かれることが多いですね。私がこれまで出席してきた面接の中でこの質問を聞かれなかったことなんてほぼありません。聞かれない場合は、応募者に判断材料を提供しない組織なんだ、と志望度をかなり下げてしまいます。公務員試験の人事院面接は別ですが、やはり相手のことをもっとよく知り入社に値する組織かどうか自分も判断したいと思っています。だからこそ、聞きたいことを聞けない場合は判断できないと感じ、入社意欲も減ってしまうのでしょう。

 

では、無事に質問できたとしましょう。でもここからが肝心です。大事なのは面接官が話す回答です。この回答があまりにもダメなものであればさっさと辞退する方がベターです。人事採用場面に出てくる職員はある程度デキル優秀な人である場合が多いです。なぜなら組織は人で構成されており、優秀な人を常に入れなければ組織としての成長は停滞するからなんです。つまり、デキル人の答え方、内容がダメなものであればそんな組織に入っても有意義な成長は見込めないかもしれません。また、優秀な人を面接官にしていないのであれば、採用や組織をより良くするという意識が低すぎるためそもそも自分から距離を取る方が良いのかもしれません。

 

それではそろそろ具体的な話をしましょう。私が公務員試験の官庁訪問や就職活動にて質問したこと、そしてそれに対する回答をいくつかご紹介しつつツッコんでいきます。

 

 

Q1.組織の雰囲気、風土はどのようなものですか?

よくある質問です。組織内で働いている人の目線で組織の良いところ、売り、働くことで周りから凄い刺激を受けるといったエピソードを間接的に聞いているんですね。。。こんな質問をしたところとある組織はこんな回答をしてきました。

 

A1.風通しがいい組織です。。。

はい、だめー。風通しがいい組織なんて日本全国すべての組織がそう言います。そもそも風通しがいいって何ですか? 部署を超えて情報交換や仕事のサポートが活発、とでも言いたいんでしょうか? もしかしたらずっと窓が空いてるから風通しが本当に良いのかもしれないですよね。要は、全く意味不明な回答だってことです。応募者が「私の強みはコミュニケーション能力です」と言っているようなものです。だから、こういう答えが返ってきたらもっと突っ込みましょう。具体的に? どういうときにそう感じましたか? 掘り下げるんです。ここで何も答えられなかったらそんな組織は見限りましょう。

 

Q2.これまでの業務の中で最もやりがいを感じたことって何ですか?

これも良くある質問ですね。どんな仕事をしているのか、そしてどんなことにやりがいを感じ、自分の成長につながったのか。こういうことを応募者側が上手くイメージできるような話であれば、自分が入社した際のイメージも作りやすくなります。それが志望度を高めるきっかけにもなります。また、その話を通じて「精神的なタフさ」「粘り強さ」「緻密さ」といった働く上で必要とされる能力を見出すことができます。例えば「毎日終電ギリギリまで作業したけど、本番で多くの人の笑顔を見ることができたことは素晴らしい経験だった」とか言われたら、残業は覚悟する必要あり、肉体的・精神的な強さは必須、人のために行動することが好きじゃないと務まらない、といった情報を得ることもできます。。。ではではとある組織の回答をご紹介。

 

A2.年末調整を無事処理し終えたこと。。。

はい、ふざけるな。こんな答えを聞いてあなたはエントリーした組織に魅力を感じるでしょうか? 一気に冷めました。最もやりがいを感じたことがルーチンワークの年末調整ですか、それ以上に刺激を受けたような経験は無いんですか、とエントリーしたことすら悔やむほど気味が悪くなりました。確かに年末調整は大切な仕事です。無くてはならない仕事でありどんな組織にでも必要とされる仕事です。でも、面接という応募者へのアピールの場にこんなエピソードを持ってくるなんてその面接官はレベルが低すぎるとしか思えません。もっといえば、年末調整について別の切り口で話してほしかったですね。チームワーク、システム化、失敗経験と克服経験などなど。

 

別にすさまじいエピソードを語ってほしいわけではありません。100億円運用したとか100万部売り上げる書籍を編集したとかそんなエピソードなんていらなくて、本当にちょっとしたエピソードで構わないんです。面接という場は相互理解の場であり、お互いがお互いに対し自分たちの良さを宣伝する重要な場面だという認識を持っていればこんな適当な答えができるはずがないと思います。もしこんな「冷める回答」があったり、感覚として冷めてしまった場合はさっさと別の組織にアプローチした方が将来のためです。

 

Q3.改善すべき組織の課題ってどんなものがあると思われますか?

これは結構好きな質問です。相手の弱み、改善点を知ったうえで自分もその改善活動に取り組みたいと思えるかどうか。また、自分がその弱みに対しどう貢献できるかを分析する手助けになる質問です。逆にいうと、相手がしっかりと自分たちの組織について理解しているかどうか、強み弱みを隠さず真摯に伝えてくれるかどうかという点は大切です。だって、相手は応募者に対し「あなたの強み、弱みを教えてください」とか聞いてくるのに、組織側が自分たちの強み弱みを話せないなんて馬鹿げた話ですよね。。。さてさて、この質問に対してとある組織はどんな回答をしたんでしょうか?

 

A3.特に無い。。。 

はい、辞退。もしかしたら本当に「無い」のかもしれません。でも、課題の無い組織なんて私は無いと思っています。こんな回答を自信満々でしてくる組織は、その面接官が採用活動をしていることが問題であり「課題」です。もしかしたら隠ぺい体質なのかもしれないですよね。弱み、改善すべき課題を知ることができない固い組織構造であったり、そもそも分析能力が弱いとも思ってしまいます。また、面接官が意図的に教えないというスタンスの可能性もあります。だったらそもそもそんな組織に入るのは不安です。見限りましょう。

 

まだまだ他にもたくさん書きたいことはありますが、それはまた別の機会にでもご紹介させていただきたいと思います。面接における自分からの質問は、自分が本当にエントリーした組織に入って後悔しないか、良いと思えるかどうかを知る重要な手がかりになります。しっかりと考え準備し挑むようにしてください。

 

 

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